
床デコLL35遮音下地について、以下のご質問をいただきました。
LL35対応床デコを床の断熱および遮音として検討しています。
中古マンションの1階なので湿度が心配です。スラブ上に防湿シートを敷いてから
・床デコ
もしくは
・フェノバボード(断熱材)
を敷こうと考えています。ただ「動くから施工できない」という声も聞きます。
防湿シートをボンドなどでスラブに固定すれば問題ないでしょうか?
また、
・床デコ
・断熱目的のフェノバボード
はどちらが下でも大丈夫でしょうか?床デコを下にする場合は、フェノバボードは合板と一体化された
フェノバボードRGを使用して施工手間を抑えたいと思っています。仕上げは合板フローリングを予定しています。
回答
申し訳ございませんが、フェノバボードは使用したことがないため、一般的なスタイロフォームとして回答させていただきます。
(性能的には似た断熱材だと思われます。)
■ 防湿シートについて
防湿シートを利用すること自体は良い方法です。
ただし、接着剤との組み合わせは難しく、
組み合わせによっては接着不良を起こす可能性があります。
そのため、
接着するのではなく、材料の間に挟み込んで固定する施工方法をおすすめします。
例えば施工例としては次のような構成です。
- コンクリートスラブ
- 根太(接着剤かビスで固定)
- 防湿シートを敷き込み
- 根太間に断熱材(スタイロフォーム等)
- 捨て貼り合板
- 遮音下地(床デコLL35など)
- 捨て貼り合板
- 仕上げフローリング
※断熱材は根太の高さと同じ厚みにするのが基本です。
■ 断熱材と遮音下地の順番について
遮音下地(床デコLL35など)はクッション性があるため多少ふかふかします。
そのため、
遮音下地の上に断熱材を施工すると割れなどが発生する可能性があります。
この点から考えると
断熱材は下側に施工する方が安全です。
■ 防湿シートの位置
防湿シートは
可能な限り下側(コンクリート側)に配置する方が効果的です。
また、接着剤の多くは
- 空気と反応して硬化するタイプ
- 水分が蒸発して硬化するタイプ
のいずれかであるため、
防湿シートと密着させる施工は接着強度が不安定になる場合があります。
このため、先ほど説明したような挟み込み施工が一般的です。
■ 最後に
私も現場を直接確認したわけではないため、
絶対にこの方法が正しいとは言い切れません。
恐れ入りますが、
- 設計担当者様
- 現場施工担当者様
へ本内容をお伝えいただき、現場条件に合わせてご相談されることをおすすめいたします。
追加質問をいただきました。
接着材のほか、両面テープなど各種テープでもいけるかと思いましたがどうでしょうか? また、断熱材(スタイロフォーム)の上に床デコLL35を直で接着予定ですが合板を挟まないとだめでしょうか?高さに制限があるため、極力薄く仕上げたいです。
■ コンクリートへの両面テープ固定について
コンクリート面への固定についてですが、
両面テープなどの各種テープでの接着は基本的に難しいです。
理由としては、コンクリートは表面から細かい粉(レイタンス)が出る素材のため、
テープ類では十分な接着強度が得られない場合が多いためです。
そのため、テープによる固定はあまりおすすめしておりません。
■ 断熱材(スタイロフォーム)の上に床デコLL35を接着できるか
断熱材(スタイロフォーム)の上に
床デコLL35を直接接着すること自体は可能だと思われます。
接着という点では、特に大きな問題はないと考えられます。
ただし、この施工方法は
当社が想定している標準的な施工方法ではありません。
そのため
- 実証試験
などは行っておりません。
■ 合板を挟む施工について
一般的な床施工では、
断熱材の上に
捨て貼り合板を施工してから遮音下地を施工する
という構成になることが多いです。
これは
- 下地の安定性
- 荷重分散
- 施工精度
を確保するためです。
ですので高さ制限がある場合でも、
2.5mm程度の薄いベニヤでも構いませんので、一枚挟んでおく方が無難です。
※最終的には現場状況を見てご判断ください。

