Q. 湿気の多い古い社宅で、床下の断熱と湿気対策をしたいと考えています。どのような施工方法がおすすめですか?
築年数の古い鉄筋コンクリート造の社宅に住んでおり、床下には砂のような土があります(ベタ基礎ではありません)。
通気性が悪く、冬はとても冷えるうえに結露もひどく、床が柔らかくなってきたため、会社がフロアシートの張り替えと補修を行ってくれることになりました。
これを機に、自費の追加工事として湿気と断熱対策をしたいと思い、御社の製品に注目しています。強力防湿シートスーパーグレードと市販のアルミの断熱材を組み合わせて使いたいと考えていますが、どのように施工すれば良いでしょうか?
アルミとビニールの間で結露が起きないかも心配です。アドバイスをいただけますか?
A. ご相談ありがとうございます!現場の状況を踏まえたアドバイスを以下にまとめました。
✅ 基本の湿気対策:「防湿シート」は地面に近いほど効果的!
理想は、床を解体して根太(床の骨組み)まで露出できる状態にして、
土の上に防湿シートを敷くのがもっとも効果的な湿気対策です。
- 土の湿気を直接遮断できる
- 長期的なカビ・腐朽リスクを低減できる

⚠️ もし床下に入れない場合は、「根太の上」に防湿シートを敷く方法でも一定の効果があります。
どちらにせよ、地面に近い位置に防湿層を設けることが重要です。

✅ 効果的な断熱は「スタイロフォームなどの発泡断熱材」
根太を露出できるなら、根太の間にできるだけ分厚いスタイロフォーム等の断熱材をしっかり入れるのがベストです。
- 冬の底冷えを大幅に軽減
- 結露対策としても非常に有効
⚠️ アルミ断熱材は床には不向きかも?
アルミタイプの断熱材は、主に天井や壁向けの用途です。
床での使用は効果が限定的で、正直なところおすすめしづらい素材となります。
どうしても使う場合は、「強力防湿シートスーパーグレードの上」に敷くようにしてください。
なお、アルミとビニール(防湿シート)の間で結露が起きる可能性もゼロではありません。
断熱材の性能や気候条件によって左右されるため、慎重な判断が必要です。
💡 DIYでできる現実的な対策:持ち運び可能な「床デコシート」
もし工事内容が「フロア張り替えのみ」で、断熱材の組み込みまではできない場合、
既存の床の上に「床デコシート」を敷くだけでも効果的です。
- 冷えをやわらげる断熱効果
- 遮音効果もあり、足音の響きも軽減
- 敷くだけ施工で、引っ越し後にも再利用可能
📦 製品ページはこちら
床デコシート 現状復旧用
✍️ 編集後記(スタッフより)
湿気と断熱のご相談は、同じような悩みをお持ちの方からも多くいただいています。
今回のご質問はとても参考になる内容でしたので、ぜひ皆さまの施工計画のヒントにしていただけたら幸いです。
不明点があれば、お気軽にお問い合わせください。施工アドバイスも随時受付中です!