無垢フローリング
無垢フローリングは、天然木にほとんど加工を加えず造られている自然素材のフローリングです。合板フローリングとは一味違う、天然物ならではの風格が魅力の床材です。自然素材ゆえメンテナンスに気を遣う必要がありますが、本物志向のこだわりを持つ方におすすめです。
※手順を印刷して作業を進めたい方は、こちらのPDFをダウンロードしてご利用ください。回線のスピードによってダウンロードに少々時間がかかる場合があります。
1.材料・道具をそろえる
材料
- 無垢フローリング
- 接着材(ウレタン1液系接着材)
- ボンドふき太郎
- フロアーネイル(釘)
必要数の目安
- 畳1枚分=1箱
- 6畳間=約6箱程度
- 10畳間=約10箱程度
(表示は目安です。部屋の面積や形状、使用する商品によって実際の必要数は変わります)
必要道具
- ノコギリ
- 鉛筆
- 大きめの定規
- メジャー
- 金槌
- ポンチ
あれば便利な道具
- 電動丸のこなどの電動工具
- 大きな定規(定規代わりになる角材など)
2.下地の準備をする
無垢フローリングは必ず合板下地又は既存フローリングの上貼りとして施工してください。
既存の床の上に上貼りする場合、床のほこりや汚れはキレイにお掃除します。凸凹があったら平らにしましょう!
※ホコリや凹凸があると接着力が弱まります。
フローリングは立てかけると反ってしまうので必ず平置きで保管してください。
3.割り付け計画をする
フローリングをどう並べるか、しっかり計画を立てましょう。
(2列目は貼り始めの部分より、必ず1/2~1/3カットして貼り付けて下さい。)
下地の継ぎ目と床の継ぎ目が重ならない様にしてください。
4.フローリングのはめこみ方と釘の打ち方
- サネはフローリングの種類によってオスサネにメスサネを入れる場合とメスサネにオスサネを入れる場合があります。
- 商品や工法によって異なりますので、施工しやすい方法で作業してください。(※商品に付属説明書がある場合は、説明書に従って下さい。)
5.フローリングをカットする
フローリングはノコギリか電動丸のこで切断します。
カットは角材などをあてて定規代わりにすると切断しやすいです。
6.フローリングを貼り付ける
割り付け計画にそって床材を貼っていきます。初めてフローリング工事にチャレンジする場合は接着材は塗らずに、カットしながら仮並べを行い仕上がりとフローリング設置の感覚を確認する事をお勧めします。(慣れた方はカットしながら接着材で貼り付けても良い)
仮並べしたあと、カットしたフローリングには付箋などをはって順番を間違えないように注意しましょう!
壁面が水平でない場合は、貼り始めの一列は必ず真っ直ぐになるよう調整し貼り付けて下さい。(基準線の下書きをおススメします)
フローリングと壁の間にはくさびやベニヤ板をいれて2~3ミリの隙間をあけましょう。ドアの真下など、巾木が入らない場所や目立つ場所は隙間をあけずに突きつけても大丈夫ですが、反対側の壁面は気持ち多めに隙間をあけて下さい。
※熟練のプロの方以外は特に気にされなくても大丈夫です。最終列を貼るときにどうしても隙間は空きますのでそんなに気にする事は無いですが上手な方は注意してください。
【釘打ちと接着剤】
フローリングの種類や厚みによって異なりますので説明書に従って作業して下さい。説明書が無い場合や記載がない場合はイラストを参照、施工しやすい方法で作業して下さい。接着材はフローリングに筋状に塗ります。フローリングの幅75mm~150mmにたいして1本塗ります。フロアーネイルは長手方向が15cm~30cmの間隔、短辺方向は1~2カ所釘を打ちます。オスサネに釘を打つ場合はメスサネには釘を打たない(逆の場合も同じです)
【その他の貼り付け方】~釘打ちが苦手な方向けの工事方法~
メーカーが推奨する工事方法ではありませんが、直貼りフローリング施工のように、直貼り用ボンドを床全面に塗布し、接着剤だけで貼り付ける方法が簡単で手間がすくなく施工できます。
接着材が床にこぼれたり、手足につかないように絶えずチェックしながら作業して下さい。
フローリング用の接着材は非常に強力で乾くと取れなくなり、仕上がりが汚くなります。こぼれたらボンドふき太郎ですぐに拭き取って下さい。(水拭きでは接着材は取れません)
7.最終列を貼る
最終列とその前の列は必ず、仮置きして収まりを確認してから接着材を塗布し、貼り付けして下さい。
最終列をはめ込むのは少し難しいですが、サネは切り取らずはめ込んで下さい。釘抜きやヘラなどを利用し挟み込むと上手くはめ込めます。
8.完成
フローリングに接着材がこぼれていないか確認して下さい。ボンドがついていたらすぐにボンドふき太郎で拭き取って下さい。
接着材が乾くまで1日は歩いたり、荷物を置いたりする事は避けて下さい。これだけで完成です。
フローリングと壁の隙間が気になる方は巾木を取り付けて隙間を隠して下さい。(※必須の工事ではありません。)